2014年6月24日火曜日

やる必要のない仕事は上手にやったところで意味がない ── ウォーレン・バフェット - WISDOM

やる必要のない仕事は上手にやったところで意味がない ── ウォーレン・バフェット - WISDOM:

以下引用



マイクロソフト創業者のビル・ゲイツとウォーレン・バフェットは、年の離れた友人として互いに信頼し、親交を重ねていることで知られている。ゲイツがバフェットから受けた最良のアドバイスの一つが「本当に重要なことだけを選んで、それ以外は上手に『ノー』と断ることも大切だよ」という言葉だ。 
 バフェットと初めて出会った頃のゲイツは非常に多忙だった。山ほどの会議に出席し、夜には1日100万通届くと言われるメール(大半は迷惑メール)に取り掛かり、時には長い返事も書かなければならない。しかも1年の4分の1は海外出張で、ゲイツが「考える時間」と呼ぶ休暇は年に2週間しかなかった。当然、スケジュール帳は予定でびっしりだ。 
 一方のバフェットの予定表は余白だらけで「考える時間」は年に50週間もあった。バフェットは会議にほとんど出ないし、電話もかけるよりはかかってくるのを待つタイプだ。コンピュータはオンラインゲームのブリッジ以外には使わないのでメールチェックの必要もなかった。ゲイツと同様、世界的に有名な人物なのに、なぜこんな生き方ができるのか。秘密はこうだ。 
 バフェットは駆け引きをしたり、誰かと交渉するのを好まなかった。自分で話し、自分で判断し、自分で結論を出す。そして、出した結論は変えなかった。バークシャーの強みは、このシンプルさにあった。 
 実際、1980年代のバフェットは、自分とたった1人のアシスタントの2人で、他社なら100人以上で運用するポートフォリオとほぼ同じ資金を運用していた。 
 交渉もシンプルだった。バフェットは、簡単なあいさつのあと、すぐ本題に入るよう促す。事前に受け取った資料についてのやり取りのあと、いくつかの条件をつけてすぐに金額を提示することさえあった。バフェットは次のように言う。 
 「やる必要のない仕事は上手にやったところで意味がない」 
 やがて少額の取引や、貢献度の低い取引も避けるようになった。 
 「やる価値のないことをうまくやっても意味がない」 
 やる必要のないこと、やる価値のないことはとことんやらないのがバフェットの流儀だったのである。 
以上





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2014年6月20日金曜日

山本五十六の「やってみせ…」を正確に教えてくださいませ。 - Yahoo!知恵袋

山本五十六の「やってみせ…」を正確に教えてくださいませ。 - Yahoo!知恵袋:

やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

以下より引用です。

男の修行 山本五十六名言集
苦しいこともあるだろう。言い度いこともあるだろう。山本五十六の名言です。26、27代 連合艦隊司令長官が残した名言です。使える名言集は、朝礼や結婚式などTPOに あわせた挨拶に使える名言を集めています。

kouhukunoki.butanishinju.com/zztukaeru_yamamotoisoroku2.html

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2014年6月18日水曜日

AMS 2750 E(米国航空宇宙材料仕様書)などの規格は、高精度な工業材料の加工に適用されます。熱処

理に関する業界特有のスペックを定義しています。今日ではAMS 2750 EあるいはAMS 2770のような派生

規格はアルミニウムの熱処理に関して、今日の航空宇宙産業のスタンダードになっています。またCQI-9の

導入後、自動車工業でも熱処理工程の厳格な規定を義務化しています。これらの規格で、熱処理の機械設

備の要求を細かく記述しています。

„ 有効空間(TUS)の温度均一性

„ 計装(計測と制御装置の定義)

„ 制御器から測定経路を経由して熱電対までの計測器(IT)のキャリブレーション

„ システムの精度テスト(SAT)

„ 点検周期のドキュメンテーション

要求される品質水準を満たす部品を量産時でも製造するためには、規格遵守が必須です。この理由から、

広範囲な点検を繰り返し、またそれに準じたドキュメンテーションを含む計装の点検が必要になります。

AMS 2750に必要な炉クラスと計装

熱処理で品質の要求度によって、ユーザーが計装タイプと温度均一性を特定します。計装タイプは、使用さ

れる制御器、記録メディア、熱電対の構成です。要求される炉クラスをベースに、炉の温度均一性と選択さ

れた計装が定義されます。炉クラスの要求が高いほど、精密な計装が求められます。

A



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Superior thermal treatment of carbon fibre composite materials | JEC Composites

Superior thermal treatment of carbon fibre composite materials | JEC Composites:

For thermal treatment of aviation structures made from carbon fibre composite materials, a perfect spatial and temporal temperature deviation is required. The Voetsch Industrietechnik ovens for the aerospace industry allow only ±2K difference at rated temperature an therefore can be listed in class 1 according to AMS 2750 E. The temperature range is up to 450°C allowing even curing processes for thermoplastics like PEEK.

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【コラム】特殊工程とNadcap認証について|㈱ティ・エフ・マネジメント

【コラム】特殊工程とNadcap認証について|㈱ティ・エフ・マネジメント:





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以下は抜粋ですーーーーーーーー

 現在、航空機製造の特殊工程管理について、Nadcapシステム構築と認証取得について話題が上らないことはない状況です。この“Nadcapとは”については、当社ホームページにてご覧いただくとして、第1回目は、航空機に対する「特殊工程管理要求」の歴史を紐解いてみたいと思います。
 航空機に対する特殊工程管理の要求は、航空機への品質管理と密接に関係しております。米軍における航空機の調達において、第2次世界大戦中までは、「品質確保の責任は、買い手にあり」ということでした。
したがって、米軍が良い航空機を確保するには、多くの検査官を動員し、検査を強化して、品質を確保することでした。米軍は、当時約5万人の検査官が従事したといわれています。
 第2次世界大戦後、これでは米軍の本来の職務ではなく、航空機メーカに品質管理の実施を要求し、その品質管理の対価を支払うことにしたのです。それがMIL-Q-5923「航空機及び関連機器の品質管理要求事項」(1950年制定)です。
この要求は、米空軍(USAF:US Air Force)の要求事項で、その後、MIL-Q-5923C(品質管理一般要求事項)1956年に改訂され、日本では、防衛庁がF-86F,F-104J戦闘機のライセンス生産において採用し、企業側に要求、展開されました。
 このスペックの特殊工程に関する要求事項は、次のようの要求です。
 MIL-Q-5923C 3.11 Special Processes
Processes such as welding, x-ray, magnetic, particle inspection, heat treatment,plating and anodizing, including the equipment and operating personnel, shall be subject to approval or certification, when so required by contractually applicable Government specifications.
Prior to requesting Government approval or certification of sub-contractor processes, the prime contractor shall assure that his sub-contractors are fully qualified to perform such processes.


 “契約上、政府機関(この場合、米軍)の適用スペック(仕様書)で要求される場合、溶接、x線検査、磁気探傷検査、浸透探傷検査、熱処理、メッキ、アノダイズのような工程は、設備、作業者を含めて承認、または検定されなければならない。”   と規定しており、さらに、
“下請業者(サブコントラクター)に対し政府承認、または検定を要請する場合、主契約者(プライム)は、下請業者がこの特殊工程を実行するのに十分であることを保証しなければならない”
と要求したのです。1950年代の航空機といえば軍用機で、顧客は軍(政府)です。
 現在のJIS Q 9100:2009の要求事項とMIL-Q-5923C比較してみましょう。
JIS Q 9100:2009 7.4.1 購買プロセス 
c) 要求がある場合には、組織及びすべての供給者が、共に、顧客の承認した特殊工程供給者を使用することを確実にする。
 上記で、「組織」を「主契約者(プライム)」に置き換え、「供給者」を「下請業者」に、「顧客」を「政府機関:米軍」に置き換えれば、全く構図は同じになりますね。
 この1950年代の特殊工程承認、又は検定の構図は、現在、PRI(Performance Review Institute)が政府、又は顧客に代わったとみれば、基本的に変わっていないのです。
 Nadcap認定は、第3者審査ではなく第2者監査に果てしなく近いのです。PRIは顧客の代理人なのです。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上

ISO審査員のひとり言と日本民族の得意・不得意 AS9100-(3)

ISO審査員のひとり言と日本民族の得意・不得意 AS9100-(3):



以下引用ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

航空宇宙防衛製品のQMS規格であるAS9100は、自動車業界のQMS規格であるTS16949同様、ISO9001に基づいた規格です。現在ではISO 9001:2008の要求事項はそっくりそのままベースとして適用され、その上に追加要求事項が乗っている構造になっています。
TS16949は、9001の2008年版改訂に伴い、ISO/TS 16949:2009となりました。AS9100は年度版表示ではなく、A, B, Cの追番制で、現在の最新版は2009年1月に改訂されたSAE AS9100C "Quality Management Systems - Requirements for Aviation, Space and Defense Organizations"で、IAOG(International Aerospace Quality Group"が管理運営に当っています。日本では、JIS Q 9100:2009となっています。

法令規制要求事項の優先
AS9100の冒頭、「1.1 一般」には、「この規格で規定する要求事項は、契約内容及び適用される法令・規制要求事項を代替するものではなく、補足するものであることを強調しておく。この規格の要求事項と適用される法令又は規制要求事項との間に矛盾がある場合、後者(法規制)を優先しなければならない」と明記されています。9001でも当然そのはずですが、このような明記はありませんね。
 日本の場合、航空分野では、航空法、航空機製造事業法、宇宙分野ではJAXA(宇宙航空研究開発機構)の品質保証要求文書(JMR, JERG標準)、防衛分野では、防衛省の品質保証共通仕様書DSP Z 9008の適用を受けます。

性悪説に基づく要求事項地上を走行する輸送機器である自動車について、ISO 9001だけでは不十分だとして業界団体がTS16949を作ったわけですが、空間を飛行する輸送機器の複雑性と安全に対する要求レベルは当然自動車より上になりますので、徹底したリスクマネジメントが要求されます。

些末な例をひとつ挙げると、8.3 不適合製品の管理です。
識別管理を徹底するのは9001でも当然ですが、「作業者が故意に、一旦不適合と判定された製品を合格製品に混ぜてしまうことのないように、不適合製品の管理を徹底する(有資格者しか不適合製品にはアクセスできないようにする)」ことが要求されています。アメリカでは、不適合製品は施錠した小部屋に閉じ込めておくそうです。これは、合格品が納期通りに揃わない場合、作業者が不適合製品を「性善説に基づいて置いてある不良品棚」から持ち出して合格品に混入して納入することが多々あるという経験からだそうです。

同様の例は、4.2.4 記録の管理にもあります。AS9100の要求事項にはそこまでは書いてありませんが、航空宇宙業界では(ボーイングやGEなどの顧客要求事項には明記されている)、品質記録は、青か黒のボールペンかインクで記入し、訂正・修正は、その権限を持った人が、元のデータに横線を引き、サイン又は押印・日付を記入する。白マジックでの消し込み修正・訂正は認められません。
これは、「品質記録」というものの意味を厳格に考えれば当然のことですが、日本の9001の審査では「口頭コメント」くらいが相場かと思います。

リスクをどう考えるかリスクは一般に、発生確率×発生した場合の影響の大きさ(重大性)で評価されますね。日本のような、よほど特異な組織、職場でない限り、「性善説」が支配していると考えられる場合と、「性悪説」支配と考える場合では、当然同じ事象に対しても、考えられる「発生確率」が違ってきます。
受審組織と審査員の間で、この「発生確率」の認識が食違うと、いわゆる「重箱の隅つつき審査」やクレームの危険が生じます。当該審査員と、当該審査機関との間で食違うと、どうなるでしょう? 当該審査員にはマイナスの評価が付き、度重なると干されるのでしょうね(^_^;) 汎用規格の審査員にとって、その場その場に応じた適正な「リスク評価」は非常に重要な審査スキルだと思います。一方、適用範囲が限定され、関係者(受審組織、審査員、審査機関)の間での認識の違いが相対的に小さく、受審組織側の規格認証意欲が大きく、より大きな負荷を覚悟している場合には、問題は起こりにくくなります。以前に、「9001とTS16949の審査はどちらが難しいか?」という問題提起をさせていただいたことがありますが、同じ問題意識からです。
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認証 « Performance Review Institute Performance Review Institute

認証 « Performance Review Institute Performance Review Institute:



以下は引用抜粋





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2014年6月17日火曜日

ウィリアム・シェイクスピア名言まとめ(日本語、英語) - e-StoryPost

ウィリアム・シェイクスピア名言まとめ(日本語、英語) - e-StoryPost:

ウィリアム・シェイクスピア – William Shakespeare(1564-1616)

英国の劇作家、詩人。四大悲劇「ハムレット」、「マクベス」、「オセロ」、「リア王」をはじめ、「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「夏の夜の夢」、「ジュリアス・シーザー」など、数多くの最高傑作を世に残した。

ウィリアム・シェイクスピア名言まとめ(日本語、英語)


世の中には幸も不幸もない。ただ、考え方ひとつだ
There is nothing either good or bad but thinking makes it so
『ハムレット』
金は借りてもならず、貸してもならない。 貸せば金を失うし、友も失う。 借りれば倹約が馬鹿らしくなる
Neither a borrower nor a lender be, For loan oft loses both itself and friend, And borrowing dulls the edge of husbandry
『ハムレット』
誰の言葉にも耳をかたむけろ。誰のためにも口を開くな
Give every man thy ear, but few thy voice
『ハムレット』
生きるか死ぬか、それが問題だ
To be, or not to be: that is the question
『ハムレット』
かの怪物、習慣というものは、感覚を食い尽くし、
悪魔のように振舞うが、また天使のようでもある。
良い行いを続ければ、すぐにそれに相応しい 衣服を与えてくれる。
今夜は控えなさい。そうすれば、次の節制は楽になる。
その次はもっと楽になる。
習慣は生まれながらの性格を変えてくれる、そして驚くような自制心で、悪魔を御すようになる。
あるいは悪魔を放り出してしまうだろう
That monster, custom, who all sense doth eat,
Of habits devil, is angel yet in this,
That to the use of actions fair and good, He likewise gives a frock or livery, That aptly is put on.
Refrain to-night, And that shall lend a kind of easiness
To the next abstinence: the next more easy;
For use almost can change the stamp of nature,
And either master the devil, or throw him out
With wondrous potency
『ハムレット』
外観というものは、一番ひどい偽りであるかもしれない。
世間というものはいつも虚飾にあざむかれる
So may the outward shows be least themselves:
The world is still deceived with ornament
『ベニスの商人』
逆境が人に与えるものこそ美しい。それはガマガエルに似て醜く、毒を含んでいるが、その頭の中には宝石をはらんでいる
Sweet are the uses of adversity which, like the toad, ugly and venomous, wears yet a precious jewel in his head
『お気に召すまま』
愚者は己が賢いと考えるが、賢者は己が愚かなことを知っている
A fool thinks himself to be wise, but a wise man knows himself to be a fool
『お気に召すまま』
臆病者は本当に死ぬまでに幾度も死ぬが、 勇者は一度しか死を経験しない
Cowards die many times before their deaths; the valiant never taste of death but once
『ジュリアス・シーザー』
「今が最悪の状態」と言える間は、 まだ最悪の状態ではない
The worst is not, So long as we can say, ‘This is the worst.’
『リア王』
神は、我々を人間にするために、何らかの欠点を与える
you gods, will give us. Some faults to make us men
『アントニーとクレオパトラ』
楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ
The labor we delight in cures pain
『マクベス』
愚かな知恵者になるよりも、利口な馬鹿になりなさい
Better a witty fool than a foolish wit
『十二夜』
偉人になることを恐れてはいけない。生まれたときから偉大な人もいれば、偉大さを勝ち取った人、また偉大な人間になることを強いられた人もいるのだ
Be not afraid of greatness: some are born great, some achieve greatness, and some have greatness thrust upon them
『十二夜』
貧乏でも満足している人間は金持ち、それも非常に金持ちです。しかし、大金を持っている人でも、いつ貧乏になるかと恐れている人間は、冬枯れのようなものです
Poor and content is rich and rich enough; but riches endless is as poor and winter to him that ever fears he shall be poor
『オセロ』
空の容器が一番大きな音を立てる(中身が空っぽの人間ほどよくしゃべる)
The empty vessel makes the loudest sound(“emptiest” (least intelligent) people are the loudest, while often the quietest people have the most wisdom)
『ヘンリー5世(※プラトンからの引用)』
いま望んでいるものを手にして、何の得があろうか。それは夢、瞬間の出来事、泡のように消えてしまう束の間の喜びでしかない。一週間嘆くとわかっていて、一分間の快楽を買う人がいようか。あるいはおもちゃと引き換えに、永遠の喜びを売る人はいようか。甘さを求めて、ブドウ一粒のために、ブドウの樹を倒してしまう人は、はたしているだろうか?
What win I, if I gain the thing I seek? A dream, a breath, a froth of fleeting joy. Who buys a minute’s mirth to wail a week? Or sells eternity to ‘get a toy? For one sweet grape who will the vine destroy? Or what fond beggar, but to touch the crown, Would with the sceptre straight be strucken down?
『ルークリース凌辱』

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2014年6月12日木曜日

老兵は黙って去りゆくのみ

老兵は黙って去りゆくのみ:

『日本発!世界技術―この会社が経済再生の原動力になる』 溝口敦/著 小学館 2003年発行
米国が断念した”武器”を持つ日の丸戦闘機 カーボンファイバー 三菱重工業 (一部抜粋しています)
炭素繊維カーボンファイバー)は一般になじみが深い。強く、軽く、弾性があるから、釣り竿やゴルフシャフト、テニスラケットなどにはうってつけで、多小値は張っても(弘法は筆を選ぶ)とばかり、従来素材から乗り換える人が多い。
炭素繊維にはいくつかタイプがあるが、最近圧倒的に多く使われているのがポリアクリルニトリル(PAN)系である。アクリルなど有機高分子繊維を原料に、段階的に1000~1500℃で熱処理、繊維を引き伸ばして炭化する。炭素繊維1本の太さはわずか数μm(1μmは1000分の1㎜ μm:マイクロメーター)。これを束ね、エポキシ樹脂を含浸(がんしん)して、製品原料にする。
こうしたPAN系炭素繊維による一体成形の主翼を持つのが航空自衛隊支援戦闘機F2である。一時、米ボーイング社なども研究開発につとめたが量産化を断念、実用に結びつけたのは日本だけである。F2は00年9月青森三沢基地を皮切りに、順次130気が実戦配備されていく。F1の後継機で、最大速度が約マッハ2(時速約2450km)、全備重量が22.1tという高性能の戦闘機である。
この主翼を開発・製造したのが三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所である。同製作所の主幹技師・小笠原和夫氏が78年から一体成形の技術這初に取り組み、実用化にこぎ着けた。
主翼に使っている炭素繊維はPAN系の高強度、中弾性タイプで、引っ張り強さが1㎜2当たり500kg、弾性率が1㎜2当たり30t。非常に強く、弾性があり、夢の材料といっていいと思いますが、これは繊維だけの値です。実際にはエポキシ樹脂を含浸させた炭素繊維を0度、90度、右・左45度に貼って金属のような力に対する等方性を出しています。そのため強度と剛性はアルミ材と同等のレベル、たたしアルミに比べて理論上40%ほど軽くなります。
というのはアルミの比重は2.8、カーボン・エポキシの比重は1.6、その差分が軽くなるんですけど、実際には主翼カーボン・エポキシの複合材だけでつくるのは難しい。どうしても主翼は燃料タンクやミサイルを抱えるなど、金属部品と組み合わせます。が、それでもアルミと比べおおよそ20%大の軽量化に成功しています」
たった20%といってはならない。飛行機に限らず、空を飛ぶものにとって軽量化は何より重要なのだ。極端な例を持ち出せば、ロケットは全重量の90%が推進材(燃料と酸素)、期待の重さが残り10%、わずか1%がペイロード観測機材や乗員など)に当てられるにすぎない。である以上、機体重量は可能なかぎり軽くしたい。飛行機の世界で強度を犠牲にすることなく、軽量化20%の達成は脅威の数字である。
「使用するカーボン・エポキシは0.3㎜厚のテープ状になっています。それを180℃の過熱下で加圧して硬化させ、主翼をつくっていく。F2胴体との結合部は厚く、80枚は貼る。逆に翼の先端部は30枚でいいとか、部位部位で受ける力に応じて積層枚数を決めていきます」
もちろん主翼は上面、下面とも緩曲(かんきょく)面だが、内部は障子の桟(さん)のようにケタが走って力を受けている。そのケタ部分もカーボン・エポキシの複合材であるうえ、表面部材との接合はボルト締めでも糊付けでもなく、一体成形している。
なんだか竹の上に和紙を貼り合わせた張りぼてを連想する。運動会で頭からかぶるダルマ――。製作は簡単そうだが、事実は逆である。前記したように米ボーイング社などは断念。日本でも三菱重工だけが20年以上の歳月をかけて成功している。
      ・
カーボン・エポキシによる主翼の製造は素人が見聞きして、理解できる技術である。なにしろ材の帖り合わせなのだ。だが破綻なく翼にまとめ上げていくのが難しい。解析ソフトを使うとはいえ、それこそ伝統芸の職人のように材をだましだまし使い、それなりに「養生」もしてやらないと、材は反乱を起して戦闘機どころではない。
これがロケットや飛行機の胴体をカーボン・エポキシでつくるなら、現実には技術を持つメーカーは三菱重工に限らない。基本的に円筒形をつくればいいからだし、円筒形は形自体が安定している。構造も外界から受ける力も主翼に比べれば単純きわまりない。
「とはいえ、機体が成層圏近くに達すれば、機体を取り巻く大気圧も酸素量も減ります。それでは乗員も乗客もたまらないので、機体内部は0.8~0.9気圧程度に与圧しています。成層圏近くのように外圧が低くなれば機体の胴は膨らみ、機体が上空に降り立てば、内外の圧力差はなくなり、元に戻ります。だから空港で機体を注意深く見ると、尾翼近くの胴体に斜め45度の角度でしわが寄っているのが分かります。飛行機の胴体も伸び縮むことで部材が披露を起すとか、技術的には大変なんです」
小笠原氏は取りなすようにこう語る。
そういえば、技術面でF2事態が米国防総省を取りなして、日米共同開発になったいきさつがある。F1三菱重工製で、F2も当初国産を予定していたが、アメリカの横槍で米F16を土台に改造型で行くことで政治決着した。小笠原氏は最後、感慨深げにこう語る。
「76年、カリフォルニア州ロングビーチのダグラス社に立ち寄り、一体成形の試作品を見せられ、さすがにアメリカは進んでいるとびっくりしたものです。日本では理論的にはできるだろうと思われていただけのことを、すでに、実用化に着手している。いつか日本でもと思って、帰国後、研究・開発に当たりましたが、向こうは断念、こちらは成功、思いは複雑です。 幸い日本は複合材の材料技術で世界の最先端を走っています。そういう技術の蓄積があればこそ、私たちはアルミより軽い軽量化を実現できた。次の課題は、価格面でもアルミ構造より安く、低コスト化できないかということです」
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どうでもいい、じじぃの日記。
ぼけっと、『日本発!世界技術―この会社が経済再生の原動力になる』という本を見ていたら、「米国が断念した”武器”を持つ日の丸戦闘機 カーボンファイバー 三菱重工業」というのがあった。
「こうしたPAN系炭素繊維による一体成形の主翼を持つのが航空自衛隊支援戦闘機F2である」
2000年に実戦配備されたF2戦闘機以降の開発はどうなっているのだろうか。
炭素繊維電波を通してしまう性質があるため、最新戦闘機には必須のステルス性にマイナスなのだそうだ。軽ければいいというもんじゃないらしい。
PAN系炭素繊維1961年通商産業省工業技術院大阪工業試験所(現産業技術総合研究所)の進藤昭男氏により、発明された。
4月22日、日本航空成田アメリカボストンを結ぶ新規路線を開設し、最新鋭の中型旅客機「ボーイング787」を就航させた。
このボーイング787は全部品の35%が日本製だ。東レ炭素繊維複合材料を使って20%、軽量化し燃費を改善している。
三菱重工業の子会社である三菱航空機で今、日本初の国産ジェット旅客機「MRJ」の開発が進められている。MRJには炭素繊維複合材が30%使われている。
約50年前、日本は国産プロペラ機「YS-11」を開発した。しかし、サポート体制らの不備で長く使われることはなかった。
ボーイング787は準国産機だといわれている。国産ジェット旅客機があっても不思議ではない。
世界一の国産ジェット旅客機も夢ではないのだ。
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