2013年6月28日金曜日

中国版「LINE」は、本家「LINE」に勝てるか? | 日本人の知らない 中国ビジネスの真実 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

中国版「LINE」は、本家「LINE」に勝てるか? | 日本人の知らない 中国ビジネスの真実 | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト:

ゴールドマン、マッキンゼー出身の超エリート

テンセントの利益は、現時点では半分以上をオンラインゲームが占めていますが、基本的にマルチプレーヤーです。WeChatをはじめとするインスタントメッセンジャーサービス、オンラインゲーム、ECプラットフォーム、動画共有サイト、グルーポン事業、ポータルサイトなど利益の出るポートフォリオを数多く抱え、どの領域でもほぼ上位につけています。例えるならば、ヤフーとDeNAと「LINE」が一緒になったようなイメージでしょうか。
ある種、アメーバ的な経営が成功した理由は、創業者のポニー・マー氏のキャラクターによるところが大きいと思います。「俺が俺が」ではなく、最適な人材を活用することに長けていて、アリババのカリスマ経営者、ジャック・マー氏と同じぐらい中国のビジネスコミュニティの中で尊敬されています。
ポニーは創業まもない頃から、多岐にわたる領域の優秀な人材を採用してきました。トップの約30人を見ると、フアウェイやマイクロソフトなどのハイテク業界大手やマッキンゼーやゴールドマンサックスなど外資系プロフェッショナル出身者が多く、年齢は30代から40代前半が中心です。
現在のリーダーシップグループには、私のマッキンゼー時代の同僚も数名所属していますが、彼らの話はなかなか面白いです。ポニーもマッキンゼーからゴールドマンサックスを経て社長に就任したマーティンもカリスマではありますが、鶴の一声で会社を動かしている風ではなく、さまざまな領域のプロフェッショナルが友達同士のように「あれ、いいね」「これ、いいね」と会話をする中で、トップも意見を変えてビジネスをしている雰囲気だそうです。

海外進出はまだ二の次

年齢が似通ったメンバーが中心で、いい意味で友達感覚で議論ができるし、大事なこと以外はそうとう大胆に任せて、とにかく楽しくやる。こうした友達カルチャーが異質な人材をつなぎ留めてきた要因であり、その緩さがインターネットに関する事業は、ほぼすべて取り組めている理由なのかもしれません。
もともと、テンセントは工業都市の深セン市でエンジニアたちが作った会社です。社員たちにも「オタクなエンジニア集団が作った会社」という感覚があります。創業者のポニーはその中心的な存在ですが、PresidentやCOO、CSO(Chief Strategy Officer)はそうしたバックグラウンドを持つ人材に委ねて、ネット上のコミュニケーションが熱くなることとユーザー体験にひたすらこだわっています。
ただ、テンセントが海外に出ていくとなると、武器は限られます。現時点では「WeChat」が最大の武器ですが、海外利用者数は5000万人にすぎず、ユーザーはほぼ中国国内にとどまっています。世界中に拡大している「LINE」にはかないません。
テンセントのメンバーと話していても、「WeChat」の当面目指すところは、オンラインゲームをはじめ、さまざまなアプリケーションを「WeChat」の中に落とし込み、「WeChat」自体が中国におけるプラットフォームになることだそうです。現時点のユーザーベースではこれは中国でのみ現実的な話であって、海外進出は二の次ということになります。
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