2013年5月9日木曜日

人事部長インタビュー | 東レ株式会社

人事部長インタビュー | 東レ株式会社:

人事部長インタビュー

テレビで見たことがある、なんとなく知っている。。。学生の皆さんの企業選びは「企業イメージ」からスタートすることが多い。しかし消費者目線で知りうる情報は、ビジネスの世界のほんの一部。知名度の高い企業も、実は国内外の厳しい競争を生き抜いてこそ、 今があるのだ。そこで、この特集では、各社の人事部長に、今後の経営戦略・人材戦略をうかがった。どんな人に、どう活躍してほしいのかは、今後注力する分野と密接にかかわる。自分の持っていた企業のイメージと照らし合わせながら、社会人として活躍するヒントを探ろう。
掲載日:2011年1月19日

Vol.28 東レ株式会社 人事部長 三村 明さん

29年前に「新規事業」だった炭素繊維事業が成長。当時の夢が現実に

東レは2011年に85周年を迎え、9月に「東レ先端材料展2011」を開催しました。この展示会は、私にとって非常に感慨深いものでした。
先端材料展では、当社の炭素繊維複合材料の可能性をPR。炭素繊維は比重が鉄の約4分の1と非常に軽く、強度は鉄の10倍、弾性は7倍という優れた特徴を持つ先端素材です。
私が入社した29年前、炭素繊維事業は新規事業部門の中の一つにすぎませんでした。しかし私が入社する相当以前から、東レには「将来、炭素繊維はスペースシャトルや航空機、自動車などに使われるようになる。炭素繊維を鉄に取って代わる素材にする」という構想があったのです。2011年は、東レの炭素繊維を機体重量の50パーセント以上に使用した新型旅客機「ボーイング787」が営業飛行を開始し、当時語られていた夢が実現した年となりました。29年の歳月を思うと、東レの材料が世の中に貢献していること、そしてこれからも大きな可能性を持っていることを示せたことは、大変うれしいことでした。
29年前の東レといえば合成繊維の会社というイメージでしたし、繊維業界は構造不況業種(産業構造が変化する中、将来の発展が期待できなくなった業種)と言われていました。しかし当時から、東レは化学をベースにさまざまな先端技術の研究を行っていたのです。私自身、専門外でしたが東レの技術に可能性を感じたことが入社の動機です。
そして、時間はかかりましたが、会社の壮大な構想は現実のものになりました。振り返ってみると、やはり会社を選ぶ際は、「今好調な会社」や「ネームバリューのある会社」ではなく、自分が一生を託すに値する事業にチャレンジしているかどうかという視点で考えてみるのが大事ではないかと思います。
今後も、東レの挑戦は続きます。
炭素繊維複合材料で言えば、鉄に負けているのはコストですから、コストを下げれば鉄に取って代わる素材になるでしょう。近い将来、炭素繊維でできた自動車が町中を走る世界が実現できるのではないかと思います。また、これはほんの一例にすぎませんが、炭素繊維は軽量・高強度で、たわみが少ないので、風力発電の風車の大型化にも寄与しています。このように、炭素繊維の可能性は、あらゆる産業に広がっているのです。
今後の成長が期待できる技術はほかにもあります。例えば、海水を淡水化したり廃水を再利用したりするための水処理膜は、世界の水不足問題解消に貢献するものとなるでしょう。東レは、素材から世界を変えることができる会社なのです。

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